第27回日本私立医科大学理学療法学会を終えて
謹啓
 仲秋の候、会員各位におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。学会当日は、開催を祝うかのように晴れ渡った秋空のもと、大勢の皆様のご参加をいただき、無事終了することができました。運営スタッフを代表して心から御礼申し上げます。
 今回の学会では、まず皆様に一速い情報を差し上げるために、学会ホームページの立ち上げを筆頭に、演題、会場運営、受付など、さまざまな準備を進めて参りました。若いスタッフの意気に感ずる活動を目の当たりにしながら、一番心配したことは、やはり学会の鍵を握る演題数と参加者数でした。しかし実際は、演題数は予想の30題をはるかに上回る38演題が寄せられ、参加者(会員、非会員、学生を含め)189名を数えました。演題発表は、ジャンルごとに7セクション(2会場)に分かれ、いずれも座長のスムーズな進行と的確な助言のもと、一題、一題の演題に対し、活発な質疑応答が繰り広げられ、さらに諸先輩の方々からは、厳しくも温かな助言が追加されました。このような会員と会員の距離がとても近い雰囲気で行われてきた(心の通った)学会の積み重ねが、本研究会の学術交流の歴史を築いてきたように思います。このような学術交流を継承しつつ、各職場(大学病院、関連病院、教育機関)間のネットワークを密にして、臨床、教育、研究活動のリーダーシップを発揮することこそが、本研究会の役割ではないかと考えます。演者の皆様は、今後更なる研究を続けられ、是非、論文にまとめられ、本研究会の学術誌である「臨床理学療法研究」に投稿していただきたいと思います。            
 さて、教育講演では、お二人の講師の方から、理学療法の見方、捉え方から、さらに今後の実践的な方法論までお話を賜り、多くの貴重な知識を学んだように思います。是非とも心のしおりにしたいと思います。
 第27回学会の成果が理学療法の更なる向上に繋がれば、この上ない喜びであります。皆様の益々のご発展を心からお祈り致します。
 
謹白  
第27回日本私立医科大学理学療法学会
学会長 岡西 哲夫